ここでは、サミットCLT工法の特徴やメリットやデメリットなどをまとめています。意匠性や靭性や自由度の高い工法です。
サミットCLT工法はCLT対応のGIR接合を組み合わせた工法です。構造性評価も取得している工法でもあります。自由度が高く、地域産材にも対応できる工法がサミットCLT工法です。
軸組でのサミットCLT工法では、柱や梁はRC造、S造でも対応可能です。壁材以外にも、屋根や床材でも使えます。
GCWはGIR接合を用いたCLT耐震壁のこと。水平力だけを負担し鉛直力を負担しない点が特徴、CLTの必要量も少なくなり、準耐火構造だとGCWの被覆も要らなくなります。
参照元:SMB建材株式会社 木構造建築部|サミットCLT工法(軸組)(https://summit-hr.com/technology-and-product/summit-clt-jikugumi/)
参照元:SMB建材株式会社 木構造建築部|サミットCLT工法(パネル)(https://summit-hr.com/technology-and-product/summit-clt-panel/)
GIR接合は接合部が隠せるため、意匠性と気密性が高い工法です。サミットCLT工法では、CLTの仕口に孔加工をして、M20の全ネジボルトを挿入してからエポキシ樹脂で充填硬化します。
木質二方向のラーメン構造で家造りができます。従来の木の建物を計画する場合、多くの制約に縛られますが、サミットCLT工法なら、筋交いや耐力壁が要らなくなり、自由度の高い設計で対応ができるのです。
GIR接合により気密性が高くなることで、結露対策や木の香りを強くできるなどのメリットもあります。施主の意向として断熱性や木材の特色を活かす必要がある場合、サミットCLT工法による施工は向いているといえるでしょう。GIR接合により接合部を隠すことができるため、木造建築物ならではの意匠性を発揮できる点も特徴です。CLTを屋根や床材にし、小梁を減少させて屋根を構成すれば施工工程の短縮やコストを抑えられるのもメリットです。
ラーメン構造のラーメンは梁や額縁というドイツ語で、柱と梁で建物全体を支える工法です。柱は垂直、梁は水平方向で、マンションやオフィスビルで採用されることが多い工法です。窓や扉の位置の自由度も高く、大空間を設けたい場合の選択肢となりえるでしょう。部材サイズは大きくなりがちで、室内に凹凸が出やすい点に注意が必要です。
構造設計はシンプルで工事も比較的容易です。構造部材の施工や加工難易度も低いためにスムーズな工事を行える点が特徴です。
柱と梁を溶接により一体化させて剛接合します。柱と梁の接合部を強く固定することで、水平方向に力がかかっても簡単に変形しにくくなります。
ラーメン構造は斜め材がないため、柱と梁で荷重を支えるために部材を大きくしないと耐えられません。凹凸ができるのは部材が大きいためです。家具の配置への影響は否めない工法といえます。
パネル工法の基本は「箱」をつくることにあり、構造の隅にそれぞれ接合金物を設置して接合を行います。
使用するパネルの大きさや開口の影響によって性能が変わるため、耐久性などを確保する場合は構成に注意する必要があります。垂れ壁・腰壁の設置で耐久性を向上させることもできるでしょう。
床パネル同士を接合させる場合、水平構面の確保のため金物を使用します。CLT版のみで架け渡す場合は小梁を配置するなどの対応が必要となります。
参照元:中大規模木造建築ポータルサイト|接合方法とその特性(https://mokuzouportal.jp/cgi-data/sekkeigijutsu/doc/10001271-11-1621910407.pdf)
参照元:日本CLT協会|CLT建築物の設計ガイドブック(https://clta.jp/wp-content/themes/clt/pdf/about/nyukai/pdf_guidebook.pdf)
上記の7つの会社のうちクロスマーク金物の8割以上の品目を取り扱い、自社工場で対応している会社である、3社をピックアップしました。各社の公式WEBサイトにあるクロスマーク金物に関する取り組み情報を参考に選定しています。
建築金物メーカー各社は、規格品以外も製造しておりそれぞれ特色があります。そこでCLTパネル接合用のクロスマーク表示金物関連情報とそれ以外に何を得意としている会社なのかについて調査し、まとめました。
現場視点の企画開発力で特注・OEM品にも強い
工場
会社情報
自社プレカット工場を持ち特注金物に積極的
工場
会社情報
規格品だけでなく各種オリジナル金物も開発
工場
会社情報
※参照元:公益財団法人日本住宅・木材技術センター公式サイト(木造建築物用接合金物承認‧認定金物一覧χマーク表示金物一覧表 令和4年1月1日現在) https://www.howtec.or.jp/publics/index/108/
中大規模木造建築の
接合金物メーカーを調査
ピックアップ3社
大型木造建築で注目される木材、CLT(直交集成板)に使用されるクロス(X)マーク金物。
それらを製作する接合金物メーカーについて調査。さらにその中から3社をピックアップし紹介しています。