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中大規模木造建築はコスト面で有利?

中大規模木造建築を検討するうえで、コスト面がどうなのかは気になるポイントの一つでしょう。ここではコスト面について分かりやすく紹介します。

中大規模木造建築のコスト面のメリットは?

中大規模木造建築は施工の人件費が安定している・価格上昇リスクが低い・工期短縮が図れる・建築重量が軽いなどの特徴があり、コスト面が抑えられるといった特徴があります。

構造材

一般的に木材は流通量が多く、特殊材よりも比較的調達しやすいためコストも抑えられるといったメリットがあります。とくに構造用集成材はコストパフォーマンスに優れており、強度性能のばらつきも少なく、大規模木造建築においては一般的な材料です。

減価償却

木造は他の構造に比べ耐用年数が短いことから、税制上のメリットが得られます。その上で、建物の寿命を長くする対策を行えば建物の維持管理においてもコストを抑えられるでしょう。建物を建築するタイミングから空間の可変性・設備システムの変更などを踏まえた設計を行うなどの対策も有効となります。

維持管理

建物のコストを考えるためには建築コストだけでなく、ランニングコストも重要になってきます。ランニングコストを抑えるためには耐久性の向上が必要不可欠です。設計の段階からメンテナンスのしやすさなどに配慮した設計を考えておきましょう。

工期

建築コストに大きく影響するのが、工期です。工期が長くなればなるほど人件費も高くなるため、その分コストも大きくなってしまいます。鉄筋コンクリート造に比べ、木造は工期が短い点がメリット。木造であればプレカットした規格部材を現場で組み立てる施工がほとんどなので、スムーズな作業がしやすくなるでしょう。短期間で建物が建築できれば、人件費が抑えられるといったメリットがあります。

維持管理費に関するコスト

維持管理費について、さらに詳しく見ていきましょう。

大規模木造建築において維持管理費のコストを考えることは非常に重要です。どんな建物であっても年数が経てば劣化が起こり、何らかのメンテナンスや交換が必要となってきます。とくに大規模な建築物であれば、メンテナンス・交換のためのコストも大きくなるでしょう。

だからこそ設計の段階においてメンテナンス・交換がしやすいよう工夫する必要があるのです。建物全体・部位・部材・部品ごとに耐用年数を設定し、それに応じて建物の計画設計や維持管理計画を立案します。さらに清掃・点検・保守作業が安全かつ効率的に行えるような設計。床下・小屋裏点検口を設けるなど容易に保守・点検できるよう考慮することも大切です。

補助金の対象にもなる

中大規模木造建築は補助金の対象になるケースもあります。

たとえば東京都においては都内で中・大規模の民間木造建築を新築または改築するもので、補助金対象経費の50%以上の自己資金かつ借入金保有した実施可能なものが対象です。条件を満たしていれば、補助金の補助率は2分の1以内とし、補助対象経費は下限1,000万円・上限1億円となっています。つまり補助申請額は下限500万円・上限5000万円となるのです。

建物の種類だけでなく、木造建築物のPR協力なども条件に含まれているので、条件をクリアしているかどうかを事前にチェックしておきましょう。また適切な手続きをしなければ補助金が受け取れないケースもあるので注意してください。

参照元:東京都農林水産振興財団|中・大規模建築物の木造木質化支援事業
https://www.tokyo-aff.or.jp/site/forest/33227.html

参照元:日本住宅・木材技術センター|非住宅•中大規模分野における木造建築の 普及促進事業(https://www.howtec.or.jp/files/libs/3322/202006091314142242.pdf

CLT用クロス マーク金物をはじめとした
中大規模木造建築金物メーカーを紹介

クロスマーク(Xマーク)
表示金物メーカー
ピックアップ3社

上記の7つの会社のうちクロスマーク金物の8割以上の品目を取り扱い、自社工場で対応している会社である、3社をピックアップしました。各社の公式WEBサイトにあるクロスマーク金物に関する取り組み情報を参考に選定しています。
建築金物メーカー各社は、規格品以外も製造しておりそれぞれ特色があります。そこでCLTパネル接合用のクロスマーク表示金物関連情報とそれ以外に何を得意としている会社なのかについて調査し、まとめました。

タカヤマ金属工業株式会社

タカヤマ金属工業株式会社
引用元:タカヤマ金属工業株式会社 https://www.takayama-kk.co.jp/
ワンストップの生産体制と
BIMを活用した制作金物に強み

現場視点の企画開発力で特注・OEM品にも強い

工場

  • 本社工場 大阪府大阪市
  • 美原工場 大阪府堺市
  • 富田林工場 大阪府富田林市
  • 新潟県、福岡県に製作金物加工工場あり

会社情報

  • 従業員数
    300人
  • 本社
    大阪府大阪市
  • その他営業所
    埼玉県川口市

株式会社タツミ

株式会社タツミ公式サイト
引用元:株式会社タツミ https://www.tatsumi-web.com/
接合金具工法用の
木材プレカット工場に強み

自社プレカット工場を持ち特注金物に積極的

工場

  • 見附工場 新潟県見附市
  • 北関東工場 栃木県日光市

会社情報

  • 従業員数
    280人
  • 本社
    新潟県見附市
  • その他営業所
    東京都中央区
    栃木県日光市
    大阪府大阪市

山菱工業株式会社

山菱工業株式会社
引用元:山菱工業株式会社 https://www.yamabishikogyo.co.jp/
ツーバイフォー金物の実績で
培った技術力に強み

規格品だけでなく各種オリジナル金物も開発

工場

  • 茨木工場 大阪府茨木市
  • 建材工場 大阪府大阪市
  • 安富工場 兵庫県姫路市

会社情報

  • 従業員数
    110人
  • 本社
    大阪府大阪市
  • その他営業所
    千葉県千葉市

※参照元:公益財団法人日本住宅・木材技術センター公式サイト(木造建築物用接合金物承認‧認定金物一覧χマーク表示金物一覧表 令和4年1月1日現在) https://www.howtec.or.jp/publics/index/108/

建築金物施工イメージ
[PR]製作金物メーカーの工期短縮、
コスト削減、品質向上の特注金物事例
建築金物施工イメージ

現場のコスト削減、品質向上、工期短縮につながった木造住宅建築金物の事例を紹介。ここでは現場の生産性を考えた製品開発を得意とするタカヤマ金属工業の事例について紹介します。

中大規模木造建築の
接合金物メーカーを調査
ピックアップ3社

大型木造建築で注目される木材、CLT(直交集成板)に使用されるクロス(X)マーク金物。
それらを製作する接合金物メーカーについて調査。さらにその中から3社をピックアップし紹介しています。