CLT用クロス(X)マーク金物をはじめとした中大規模木造建築金物メーカーが見つかるnavi » 中大規模木造建築に関するキーワード集 » BIM

BIM

大規模の木造建築での活用が期待されているBIM。ここでは、BIMの特徴とメリット、CADとの違いなどを解説します。

BIMについて

BIMは「Building Information Modeling」の略称で、コンピューター上に建物の3Dモデルを再現することを言います。再現された3Dモデルは、建物の形状に加え、構造材・部材の仕様や性能、面積、仕上げの方法など多種多様な情報を有しています。BIMでは、このような情報を細かく可視化することで、建築物の設計・施工の効率化を可能にしています。

参照元:国土交通省_建築BIMの将来像と工程表の改訂について[PDF](https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001573458.pdf

BIMのメリット

BIMのメリットは、設計の初期段階から細かいシミュレーションが可能な点にあります。3Dモデルは、さまざまなパラメーターを有していますので、その場でシミュレーションしながら変化を確認することが可能です。また、プロにシミュレーションを委託する必要がなくなるため、業務効率化や設計のスケジュール短縮化を目指すこともできます。

参照元:国土交通省_建築BIMの将来像と工程表の改訂について[PDF](https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001573458.pdf

CADとの違いは?

BIMとCADの違いは、建築物の設計プロセスにあります。従来のCADの場合、3Dモデルを作成する際には平面図が求められます。そのため、最初に建築物の平面図を作成し、3Dへと変換する作業が生じます。しかし、平面図にミスがあった場合は作り直しが必要です。

一方のBIMは、建築物を最初から3Dでモデリング可能です。CADのような平面図は不要で、直接3Dモデルの建築物を作成できます。設計の工数が削減されるため、CADを用いる場合よりも業務効率がアップするでしょう。

大規模木造建築に求められるBIM

大規模建築物において、BIMは普及が期待されている技術です。従来のプロジェクトは、平面図を元にして計画が進められています。しかし、平面図は完成予想をイメージするのが難しく、人によって認識に違いが生じてしまう欠点があります。認識の違いから齟齬が生まれ、コミュニケーションに影響する可能性も否定できません。

そうした弊害を解決する手段として注目されているのがBIMです。BIMは3Dモデルをベースに設計しますので、完成予想を直感的にイメージしやすくなります。認識の違いが生じるリスクも低減されるでしょう。また、完成予想を共有できるため、手戻しによるスケジュールの遅延も予防可能です。

BIMの導入で大規模木造建築へのメリットは?

大規模木造建築にBIMを導入することで、プロジェクト遅延のリスクを低減できます。3Dモデルを用いて整合性を確認できますので、手戻しを防ぐのはもちろん、設計段階からプロジェクト全体の大まかなスケジュールを予想可能になります。

また、設計・施工ミスの低減と品質の向上にも寄与します。完成予想となる3Dモデルを使い、施工担当や現場担当と細かくやり取りできるため、あらかじめ不整合がないかチェックしつつプロジェクトを進められます。結果的にミスが減りますので、施工品質も担保されます。

BIM導入で気をつけたいポイント

導入コストに注意

大規模木造建築へBIMを導入する場合、コストに注意しましょう。BIMは限定的な活用しかされておらず、CADのように普及していないのが実情です。大手を除き、BIMに対応している設計事務所や建築会社も少ないため、CADによる設計と比較してコストが増加する可能性があります。

CADからの移行に時間がかかる

従来のCADからBIMへと移行する場合、時間がかかる点にも注意が必要です。BIMは設計段階から3Dモデリングを行いますので、CADとは設計手法や業務フローが大きく異なります。移行する前には、ツールの使用方法をマニュアル化したり、担当者向けに研修を実施したりと、導入に向けた入念な準備が求められます。

CLT用クロス マーク金物をはじめとした
中大規模木造建築金物メーカーを紹介

クロスマーク(Xマーク)
表示金物メーカー
ピックアップ3社

上記の7つの会社のうちクロスマーク金物の8割以上の品目を取り扱い、自社工場で対応している会社である、3社をピックアップしました。各社の公式WEBサイトにあるクロスマーク金物に関する取り組み情報を参考に選定しています。
建築金物メーカー各社は、規格品以外も製造しておりそれぞれ特色があります。そこでCLTパネル接合用のクロスマーク表示金物関連情報とそれ以外に何を得意としている会社なのかについて調査し、まとめました。

タカヤマ金属工業株式会社

タカヤマ金属工業株式会社
引用元:タカヤマ金属工業株式会社 https://www.takayama-kk.co.jp/
ワンストップの生産体制と
BIMを活用した制作金物に強み

現場視点の企画開発力で特注・OEM品にも強い

工場

  • 本社工場 大阪府大阪市
  • 美原工場 大阪府堺市
  • 富田林工場 大阪府富田林市
  • 新潟県、福岡県に製作金物加工工場あり

会社情報

  • 従業員数
    300人
  • 本社
    大阪府大阪市
  • その他営業所
    埼玉県川口市

株式会社タツミ

株式会社タツミ公式サイト
引用元:株式会社タツミ https://www.tatsumi-web.com/
接合金具工法用の
木材プレカット工場に強み

自社プレカット工場を持ち特注金物に積極的

工場

  • 見附工場 新潟県見附市
  • 北関東工場 栃木県日光市

会社情報

  • 従業員数
    280人
  • 本社
    新潟県見附市
  • その他営業所
    東京都中央区
    栃木県日光市
    大阪府大阪市

山菱工業株式会社

山菱工業株式会社
引用元:山菱工業株式会社 https://www.yamabishikogyo.co.jp/
ツーバイフォー金物の実績で
培った技術力に強み

規格品だけでなく各種オリジナル金物も開発

工場

  • 茨木工場 大阪府茨木市
  • 建材工場 大阪府大阪市
  • 安富工場 兵庫県姫路市

会社情報

  • 従業員数
    110人
  • 本社
    大阪府大阪市
  • その他営業所
    千葉県千葉市

※参照元:公益財団法人日本住宅・木材技術センター公式サイト(木造建築物用接合金物承認‧認定金物一覧χマーク表示金物一覧表 令和4年1月1日現在) https://www.howtec.or.jp/publics/index/108/

建築金物施工イメージ
[PR]製作金物メーカーの工期短縮、
コスト削減、品質向上の特注金物事例
建築金物施工イメージ

現場のコスト削減、品質向上、工期短縮につながった木造住宅建築金物の事例を紹介。ここでは現場の生産性を考えた製品開発を得意とするタカヤマ金属工業の事例について紹介します。

中大規模木造建築の
接合金物メーカーを調査
ピックアップ3社

大型木造建築で注目される木材、CLT(直交集成板)に使用されるクロス(X)マーク金物。
それらを製作する接合金物メーカーについて調査。さらにその中から3社をピックアップし紹介しています。