JパネルとCLTは建築物に利用される木材ですが特徴は違います。JパネルとCLTの特徴や違いについて解説します。
Jパネルは株式会社鳥取CLT(旧 協同組合レングス)が開発、製造、販売しているクロスパネルで、国産杉間伐材を3層に組み合わせています。
間伐材とは植林された森の木を間引したものです。植林したまま放置すると、木と木の間に間隔がなくなり健全に育ちません。人間が手を入れることで感覚が生まれて下草が育ち良好な土壌を形成します。それが間伐で、間引かれた木材が間伐材です。
従来、間引かれるまで数十年間かけて育ちますが、運搬コストの問題から放置されていました。その間伐材をJパネルは有効活用しています。
JパネルとCLT の違いは用途と、強度検査による選別や価格です。JパネルはAQ認証商品で、500平方メートル以下の住宅において、造作や化粧用途として使われています。CLTはJAS規格商品で、500平方メートル以上の非住宅物件に使用し、挽板を一枚ずつ強度検査して選別し、試験をするため価格が高くなる場合もあります。
AQ認証商品のAQとは、優良木質建材等認証の通称で、Approved Quality の頭文字です。新しい木質建材はJAS規格に規定されていないものもあります。良質製品でもJAS規格に規定されていないという客観的な評価がないと市場ではなかなか流通しません。
その問題を解決するため、AQで新しい木質建材等の品質性能の客観評価をして、消費者に安全性と居住性が確保された製品を提供しようということを目的としています。
AQの対象となるのは、製材、集成材、合板等の木材や、複合材料を含めたその他の木質材料等を用いて製造された製品で、品質性能評価基準が定められた品目(認証対象品目)に該当したものです。
多様化と高度化するニーズに対し新しい製品が開発されている昨今、AQは新製品について機動的な品質性能基準整備を行いスピーディに対応することでニーズに応えています。
Jパネルは無垢材と違い、乾燥や反りがなく、高い強度を誇り、耐震壁としても使えます。また、36mmの厚みがあり、一般的な合板より燃えにくく防火性が高いです。他にも4面必要な合板と違い2面だけ、ホルムアルデヒドを含まない水性接着剤を使っています。その他、調湿機能や暖かみを感じられるのが特徴です。
Jパネルはスギのみではなくヒノキもラインナップされています。木材としての杉は、香りもよく高い蓄熱性や調湿性が特徴です。とくに国産杉の香りは評価も高いですし、時間経過で赤みがかり天然木の味わいが出てきます。
ヒノキも人気のある木材です。柔らかく、軽く、高い耐久性と保湿性が特徴です。ヒノキ材は独特の光沢で見た目もよく、香りも人気があります。
Jパネルは内装のあらゆるところに活用できます。壁、床、天井にもぴったりです。また、カットできるため造作家具の材料としても使えます。
Jパネルに使われる杉材やヒノキ材は、通常の建材でも美しい杢目が人気です。天井に使えば味わい深いものになりますし、階段の踏み板などに使われた例もあります。また、天井とロフトの床をJパネルだけで仕上げることもできます。
Jパネルを使うことでコストダウンにもつながります。すべて無垢材を使用するのはコスト面でなかなか厳しいという方は、Jパネルを選んでもいいでしょう。自由度の高さはJパネルのメリットの1つです。
上記の7つの会社のうちクロスマーク金物の8割以上の品目を取り扱い、自社工場で対応している会社である、3社をピックアップしました。各社の公式WEBサイトにあるクロスマーク金物に関する取り組み情報を参考に選定しています。
建築金物メーカー各社は、規格品以外も製造しておりそれぞれ特色があります。そこでCLTパネル接合用のクロスマーク表示金物関連情報とそれ以外に何を得意としている会社なのかについて調査し、まとめました。
現場視点の企画開発力で特注・OEM品にも強い
工場
会社情報
自社プレカット工場を持ち特注金物に積極的
工場
会社情報
規格品だけでなく各種オリジナル金物も開発
工場
会社情報
※参照元:公益財団法人日本住宅・木材技術センター公式サイト(木造建築物用接合金物承認‧認定金物一覧χマーク表示金物一覧表 令和4年1月1日現在) https://www.howtec.or.jp/publics/index/108/
中大規模木造建築の
接合金物メーカーを調査
ピックアップ3社
大型木造建築で注目される木材、CLT(直交集成板)に使用されるクロス(X)マーク金物。
それらを製作する接合金物メーカーについて調査。さらにその中から3社をピックアップし紹介しています。