株式会社タツミは木造建築金物工法の先駆けとなったクレテックを1985年に開発・製造スタート。通し柱を傷めない金具を大工から求められたのをきっかけに研究が進められ、阪神・淡路大震災を機にシェアを拡大しました。
現在、主力商品となっているテックワンはクレテックを進化させた接合金物で、金具幅約30mmで軽量・コンパクト化しながらも震度7にも耐える強度を維持。地震に強くデザイン性や機密性もしっかり確保できます。
接合金具工法用のプレカット工場を持っていることも株式会社タツミの強みの一つです。建造物の耐震性に関心が集まる中、これまであまり接合金具を扱ったことがない大工や現場作業員が誤った接合をしてしまうことがありました。
そこで接合金具を木材と組み合わせてすぐに現場で使えるようにするプレカット工場を1995年に設立しました。こうした取り組みは当時ではめずらしく、現在でも施工現場の作業の負担やコスト軽減に貢献しています。
株式会社タツミはコンピュータ物流管理システムを導入し、企画開発から製品管理、出荷・配送まで一貫対応できる体制を構築。また製造設備に関しても先端技術と新しい設備を駆使し生産・加工力を確保しています。
2020年2月には大型木造建築向けの接合金物の製造をメインとするファイバーレーザー加工機を設置。6、9、12mmを中心に最大25mmまで厚板の加工にも対応し、大型化する非住宅向け特注金物の製造を強化しています。
中大規模木造金物
CLT用クロス マーク金物
メーカーを調査&紹介
“木の家、木のぬくもりのあるマイホームに住む人に安心・安全を届けたい”という創業者の想いを受け継ぎながら、建築金物の可能性を追求することが基本方針。木材と接合金物で暮らしと安全をつなぐ企業を目指しています。
上記の7つの会社のうちクロスマーク金物の8割以上の品目を取り扱い、自社工場で対応している会社である、3社をピックアップしました。各社の公式WEBサイトにあるクロスマーク金物に関する取り組み情報を参考に選定しています。
建築金物メーカー各社は、規格品以外も製造しておりそれぞれ特色があります。そこでCLTパネル接合用のクロスマーク表示金物関連情報とそれ以外に何を得意としている会社なのかについて調査し、まとめました。
現場視点の企画開発力で特注・OEM品にも強い
工場
会社情報
自社プレカット工場を持ち特注金物に積極的
工場
会社情報
規格品だけでなく各種オリジナル金物も開発
工場
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※参照元:公益財団法人日本住宅・木材技術センター公式サイト(木造建築物用接合金物承認‧認定金物一覧χマーク表示金物一覧表 令和4年1月1日現在) https://www.howtec.or.jp/publics/index/108/
中大規模木造建築の
接合金物メーカーを調査
ピックアップ3社
大型木造建築で注目される木材、CLT(直交集成板)に使用されるクロス(X)マーク金物。
それらを製作する接合金物メーカーについて調査。さらにその中から3社をピックアップし紹介しています。