LVLは、品質に優れた集成材の一つとして、さまざまな中大規模建築で使われています。
このページでは、そんなLVLの特徴や用途、CLTとの違いなどについて詳しく解説しています。
LVLとは、「Laminated Veneer Lumber」の略称であり、乾燥させたマツやスギの単板(Veneer)を、繊維に沿って縦方向に何層にも重ね、張り合わせたものです。集成材の一種であり、単板積層材と呼ばれることもあります。
天然素材である木材には、産地や収穫時期によって品質にばらつきがあるという欠点がありますが、LVLは、
ことから、品質にばらつきが無く、強度も優れているという特徴があります。柱や梁といった細長い部材で使われることが多い集成材です。
LVLもCLT(直交集成板)も複数の木材を重ねて一つの木材を作る「集成材」ですが、LVLでは単板を繊維に沿って重ねるのに対し、CLTではひき板を繊維が直交で交わるように重ねます。品質のバラつきが少なく、強度に優れているという特徴はLVLとCLTに共通していますが、LVLには
というメリット・デメリットがあり、CLTには、
というメリット・デメリットがあります。
LVLには、乾燥させた単板を使うことで含水率を低くし、節も分散させているために、品質のばらつきが少なく、 強度にも優れているというメリットがあります。また、積み重ねる単板の枚数を変えることで、用途に応じて厚みを調整することが出来る点や、木材を有効活用できる点、工場での生産過程を自動化することが出来る点などもLVLのメリットです。さらに、
といった点は、CLTを始めとする他の集成材にはないLVLのメリットです。
LVLには、デメリットらしいデメリットはありません。ただ、強いて挙げるなら、正確な寿命が分からない点はLVLのデメリットといえるかもしれません。
一般的にLVLの寿命は70年とされていますが、LVLが一般的に使われるようになってから、国内ではまだ70年ほどしか経っていません。LVLの寿命が実際にはどれくらいなのか確認するためのデータが不足しているのです。
とはいえ、使われてから70年が経過したLVLのデータは全くないわけではなく、そもそもLVLに強度で劣る一般的な木材でも条件により長期間の耐用年数があることから、過度な心配はいらないでしょう。
LVLは、図書館や倉庫、保育園、大学のキャンパスなど、さまざまな中大規模建築で柱や梁として積極的に使われています。
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現場視点の企画開発力で特注・OEM品にも強い
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自社プレカット工場を持ち特注金物に積極的
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※参照元:公益財団法人日本住宅・木材技術センター公式サイト(木造建築物用接合金物承認‧認定金物一覧χマーク表示金物一覧表 令和4年1月1日現在) https://www.howtec.or.jp/publics/index/108/
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