“都市部に第二の森林をつくる”と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。ビルの屋上で草木を育てることではありません。ここでその意味を知らないという方に向け、「第二の森林」とは何なのかについて解説します。
自然界における森林が地球温暖化の防止に貢献することはご存じの方も多いでしょう。樹木は大気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を発生しながら炭素を蓄えています。森林の中にいると空気がおいしいと感じるのはそのためです。
樹木が成長すると伐採され、木材として家具や住宅建築などに利用されます。実は木材になっても蓄えられた炭素は固定したままになります。つまり木製品や木造住宅は炭素の貯蔵庫として機能するということです。
都市部を森林化しなくても、木製品や木造住宅が増えることで大気中の二酸化炭素を減らす森林と同じ効果を得られるため、木材を多く使用する木造住宅は「第二の森林」「都市の森林」などと呼ばれているのです。
もちろん木材は廃棄されて、焼却すれば二酸化炭素を放出しますが、もともと大気中にあったものなので長期的には二酸化炭素を増やすことにはなりません。燃やさずに長く利用すれば炭素の貯蔵量が増え地球温暖化防止につながるというわけです。
こうした取り組みは林野庁も積極的で、第二の森林づくりのための「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン」も公表しています。
参照元:林野庁HP(https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/mokusan/211001.html)
木造住宅は「第二の森林」として環境の好循環に貢献するものとして期待されています。家具などの木材を使った製品も炭素を貯蔵する機能は持っていますが、規模が小さくライフサイクルが短いためそれほど高い効果は得られません。
その点、木造住宅は長く住み続けることが前提の建築物ですので、炭素も長期間貯蔵されることになります。したがって木造住宅ばかりの町になれば地球温暖化の防止につながることは間違いないですが、個人宅が切り替わるまでには時間もかかるでしょう。
そこで注目できるのが非住宅の中大規模木造建築です。これまで木造というと住宅や小規模の店舗をイメージすることも多くありましたが、建材や建築技術の進歩により体育館や公民館、学校などの公共施設や商業施設の木造化も可能になりました。
こうした木造建築は一般住宅よりも1棟当たりの木材使用量も多くなるため、炭素を貯蔵する「第二の森林」効果も高くなります。現在、大手ゼネコンを中心に中大規模木造建築の新たなプロジェクトも進行しているので今後の展開が期待されます。
上記の7つの会社のうちクロスマーク金物の8割以上の品目を取り扱い、自社工場で対応している会社である、3社をピックアップしました。各社の公式WEBサイトにあるクロスマーク金物に関する取り組み情報を参考に選定しています。
建築金物メーカー各社は、規格品以外も製造しておりそれぞれ特色があります。そこでCLTパネル接合用のクロスマーク表示金物関連情報とそれ以外に何を得意としている会社なのかについて調査し、まとめました。
現場視点の企画開発力で特注・OEM品にも強い
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自社プレカット工場を持ち特注金物に積極的
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規格品だけでなく各種オリジナル金物も開発
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※参照元:公益財団法人日本住宅・木材技術センター公式サイト(木造建築物用接合金物承認‧認定金物一覧χマーク表示金物一覧表 令和4年1月1日現在) https://www.howtec.or.jp/publics/index/108/
中大規模木造建築の
接合金物メーカーを調査
ピックアップ3社
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